暗がり坂恋唄
過去の傷さえ やさしく包むように
いつでも暗いね この坂は
世間の風など 吹いたりしない
二人が出会った 思い出の場所
あのときわたしは どんなふうだったの
哀しい目をして 空をみあげてた
きっと そうさ あなたも おまえも
引きよせられて 恋をした 暗がり坂に…
知らず知らずに だまされつづけたわ
すべてを失くした このおれは
いつしかうそだけ 上手になった
けれども瞳は かわいいままだ
こんなに汚れた 女でもいいかしら
忘れはしないよ 尽くすまごころを
夢を 綴る さみしい 二人は
やすらぎ求め 愛しあう 暗がり坂よ…
こらえきれずに 涙がこぼれるの
バカだなそんなに 震えてさ
幸せすぎても 何だか怖い
二人のあしたを 信じてゆこう
あなたの後ろを どこまでも歩むから
必ず死ぬまで おれは離さない
握り しめた 冷たい この手を
あたためながら 生きてゆく 暗がり坂と…